月が咲くころに

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物書きに挑戦

【バンギャル独特の文化】仕切りの存在

 

 

こんにちは!サツキです🌙

 

 

ヴィジュアル系のライブに何度か行ったことがある人は、たびたび「仕切り」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、聞いたことはあるけれどよく知らない、よく分からないといった人も中にはいるかもしれません。

 

そこで今回は、バンギャルの独特なルールの代表でもある「仕切り」について深堀していきます。

 

 

「仕切り」について

 

「仕切り」とは、対バンライブで一番前の列(最前)を管理する人のことを言います。基本的には各バンドに1人はいて、誰がどの場所の最前に入るのかを把握し管理しています。いわゆる「最前交渉」を受ける側の人です。

 

ここで、最前交渉についても簡単に触れますね。

仮に最前が7人入るとします。1~7番までのチケットを持っている場合は、無条件で最前に入ることが出来ます。しかし、それ以降の番号で入場した場合は、既に最前が埋まってしまってる場合もあります。そのため、自分の目当てのバンドの時に最前に入れるかどうかを、最前を管理している「仕切り」に聞く必要があります。これを「最前交渉」といい、最前に入りたいと思っている人が必ず行う行為です。

 

ひと昔前は、個人個人で目当てのバンドの時に最前に入れるかどうかを交渉していましたが(これを個人交渉といいます)、言った言ってないのトラブルが起きてしまうこともあったため、誰か代表がまとめて交渉を受けようとなり「仕切り」が誕生しました。

 

交渉についての詳しい記事はこちらをご覧ください

bloomoon61.hatenablog.jp

 

「仕切り」のメリット・デメリット

 

メリット

先ほども述べましたが、個人間での交渉のやり取りがないため、トラブルを防ぎ、スムーズに目当てのバンドの時に最前で見ることが出来ます。

 

また、最前を筆頭に横一列に綺麗に並んでいるため、自分のスペースをしっかりと確保できます。大型フェスのように、パーソナルスペース皆無などは一切ないため、周りと適度な距離を保つことが出来ます。ヘドバンやモッシュなど激しく動くことがあっても、どの列も綺麗に並んでいるため、けがをするリスクも少ないです。

 

デメリット

「仕切り」は最前を管理することが出来るため、その権力を私欲に使ってしまう人も中にはいます。例えば、仕切りという理由で早い番号のチケットを持っていなくても最前に入ることが出来たり、友人を無条件に最前に入れようとする(身内埋め)ことです。

無論これはご法度であり、仕切りの権力を本来の目的とは違ったケースで使ってしまっています。ルールを犯し、改善が見られない場合は、ファンからバンド側に報告がいき、「仕切り禁止」となる場合があります。その際は、個人交渉をするか、他バンドの仕切りがまとめて交渉を受けることになります。

 

 

「仕切り」になる方法

 

「仕切り」は、立候補制ではなく受け継がれてなる人が多いです。その際の選別基準としては、早い番号のチケットを確実にゲットする力がある、全通出来る財力と時間がある、他バンドの仕切りと密に連絡取れるなどが挙げられます。いわゆる、どれほどそのバンドに全力を捧げるかがポイントになってきます。あとは、人脈もかなり重要です。

 

 

まとめ

 

「仕切り行為」は、他界隈では見られないバンギャルの独特なルールです。そもそも「交渉」自体もヴィジュアル系のライブでしか見ないので、面白い世界ですよね!

「仕切り」がいることによって、ライブの秩序が保たれている部分も少なからずはあるので、これからも楽しいライブ環境を作っていきたいですね!!